FC2ブログ

FC2カウンター

プロフィール

冬音

Author:冬音
北海道でドール撮影をしています。
北海道は季節感が本州と多少異なりますが、それも個性ということで。
北海道地図があると、より楽しめるかと思います。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

最新トラックバック

ランキング参加中(*^_^*)

是非1日1クリックお願いします。

120年目のエレベーター (函館・留萌本線 深川駅)

Category : 北海道の鉄道
深川駅01
今回は、函館本線の深川(ふかがわ)駅のことを。
留萌本線の起点駅でもあるこの深川駅、開業は明治31(1898)年です。 
現在の駅舎になったのは昭和35(1960)年のこと。
この横長ファサードな駅のデザインを考えた人は、コルビュジエの影響を少なからず受けていたと思います。
(訪問:8月/1月)

深川駅02
現代の技術なら岩見沢駅や旭川駅のようにガラス張りを前面に打ち出すと思いますが、50年以上前、しかも深川は雪の多い地域でしたから窓は2階の1列に。
かつては深名線の起点駅でもあり、3路線の結節駅だった深川駅。
なので事務室を2階に置き、1階はコンコースとして広く採れるよう設計されていました。


深川駅03
そんな深川駅、開業から120年を迎える今年ついにエレベーターが設置されました。

深川駅04
設置されたばかりのエレベーター。

深川駅05
千咲:私が行った頃は、夏真っ盛りでしたね。 

深川駅06
追記には、完成式典の様子や深川駅の様子などを載せていきます。
今回はボリュームが多めです。
続きを読むからどうぞ。
深川駅07
JR北海道の資料では、深川駅の乗車人数(平日)は1日1152.6人。
深川駅の利用者数(平成26年度)は1906人/日
およそ1日2000人程度の利用が予想されます。

深川駅08
6番線(第3乗降場)

しかし、今までエレベーターはありませんでした。
近年、国土交通省は高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律=「バリアフリー法」に基づき、1日平均3000人以上の利用者数がいる駅を対象にホームドア・可動式ホーム柵やバリアフリー化を推進(事業費の1/3を支援)しています。
深川駅のように、利用者が3000人未満の駅でも、地域の強い要望があり、地方公共団体の支援が得られる駅については、支援を行うことがあります。


しかし、深川駅は国交省の支援を使わず工事費2億2000万円の2/3にあたる1億4700万円を負担しました。
残りの1/3・7300万円はJR北海道が負担しました。
深川駅09
千咲:国の支援を受ければ深川市の負担は1/3なのに、どうしてかしら。

この第3乗降場は、留萌本線のみが1日4本だけ使っている場所です。 つまり利用が少ないのです。
国交省のバリアフリー基準では全てのホーム(3つ)にエレベーターの設置が必要となり、事業費が膨らむということでこのホームだけ設置を見送りました。
留萌本線自体が廃止・バス転換を協議する段階にあって、エレベーターの設置は無駄と判断したのでしょう。

深川駅10
かつて第3乗降場の右側に7番線があって、深名線はそこから発車していました。


深川駅11
第2乗降場(3・4番線)
特急列車は主に駅に面している1番線(札幌方面)と3番線(旭川方面)を使用します。
今まで札幌や新千歳空港から深川に帰ってくる時は、荷物を全部持って階段を上り下りする必要がありました。
旅行帰りや札幌のデパートからの買い物帰りに階段を上り下りするというのは面倒ですよね。

エレベーターの設置はここ数年毎年のように市議会の議題に上がっており、深川駅にエレベーター設置を望む会が平成26(2014)年の9月から翌年3月までの活動の結果1万525筆の署名が集まりました。
深川市民だけではなく留萌線沿線の秩父別や沼田町民にとってもエレベーター設置の要望は少なくなかったです。
深川市街地には中核病院(深川市立病院)があります。
参考として、現在の深川市の人口がおよそ2万1000人です。

バリアフリー化までの年表
平成25年6月
市議会で駅バリアフリー化の質問があり、市長が「例えば市民の皆様方に深川駅の建てかえ、あるいはバリアフリー化といったことについて、例えば署名運動などしていただければ、そういった市民の皆様方の動きと相まって、より強く働きかけができるのではないかと考えているところでございます」と発言する。
平成25年10月
深川市長と北空知4町(秩父別・沼田・妹背牛・北竜)+幌加内町長がJR北海道本社に深川駅バリアフリー化を要望
その後日・JRの事務方において設置に向けた検討の窓口が設けられる。
平成26年6月
第1回の協議が行われる。市の要望を伝えるとともに、バリアフリー化に要する経費の積算や手法の検討をJR側にお願いする。
平成26年9月
深川駅にエレベーター設置を望む会(=深川市老人クラブ連合会・深川市身障者団体協議会・深川市を愛する市民の会)が、エレベーター設置の署名を集め始める。
手法は新聞折り込みでの着信者払いの封筒を使った回収方法。 目標は1万筆
平成26年11月
第2回の協議。 JR側より、駅舎全体をバリアフリー化するとした場合の概算事業費として、総額数億円規模の積算額が提示される。
平成27年3月5日
エレベーター設置の署名が1万筆に達し、市長に提出される
平成28年4月
深川市バリアフリー基本構想を策定。
深川駅に対する意見も多数収録される。
平成28年9月
駅バリアフリー化の補正予算案(1億5,077万円)が通過。
工事費負担金1億3,933万円+施工管理費負担金1,084万円
平成28年10月28日
深川市とJR北海道間で協定書が締結される。 JR北海道側が工事に係る設計を進める。
平成29年3月
着工。10月の完成を目指す。

深川駅35
深川駅34
エレベーター工事中。


深川駅12
少し工事が遅れていました。

平成30年1月
完成式典、供用が開始される。

深川駅37
深川駅16
完成。

深川駅14
深川市長による来賓挨拶。

深川駅15
テープカット。

深川駅13
千咲:エレベーター以外にも、工事をしていたのよね。


深川駅18
バリアフリー化にあたり、多機能トイレを新設。

深川駅19
駅に入る導線を自動ドア化。

深川駅17
ホームの狭い場所には、注意喚起の音声が流れる装置や盲人用チャイムも取り付けられました。

深川駅23
車いすと付添の方とで利用する際は少し狭い気もしますが、上屋や柵も今回新設されました。




深川駅33
ここでブレイクタイム。 明治43(1910)年頃の深川駅の写真。




深川駅24
深川駅25
深川駅のご当地入場券と。 深川駅は駅スタンプも設置しております。
既に所持していますが今回の完成式典の日付に合わせて、もう1枚購入しました。

深川駅26
ご当地入場券の裏面にも書いてあるのですが、深川の由来はアイヌ語「オオホ・ナイ(深い・川)」です。


深川駅22
深川市には「トトロ峠」が実在し、そこには「ネコバス」とバス停も設置されております。

深川駅27
夏に行った時には、風鈴が設置されていました。

深川駅28
短冊の部分はJR北海道のオレンジカードというのが実に風情あるもの。

深川駅29
もう、スーパーカムイや増毛行きは見ることができないものとなってしまいました。

深川駅30
留萌本線の留萌~増毛間の廃線が近くなると、こうした記念入場券などの販売もしていました。





深川駅36
深川駅に併設されている物産館。

深川駅38
深川駅39
留萌本線が深川から留萌まで開通したのを記念して1913年から販売開始した「ウロコダンゴ」
特徴的なのが車内でも食べやすいような、三角形にギザギザのある形。

創業者の出身・新潟の椿餅を参考に作られたもので、当初は椿団子としての販売でしたが、たまたま当時の深川駅長の苗字が椿さん。 椿氏が「自分の苗字の下に団子をつけて大声で売られるのはどうにかならないか」と言ったか言わないか、貨車に張り付いていたニシンのウロコの形がダンゴの形に似ていたことから駅長の発案で「ウロコダンゴ」に。
それから100年以上販売されている長い歴史があります。
留萌線は、かつて鰊と鉱石の輸送で栄えていました。

深川駅40
国鉄時代、旭川鉄道管理局管内の駅だけでもこれだけの「駅売り」がありました。
昭和38年と、1963年の資料なのでだいぶ古いですが・・・
今はもうほとんど無くなってしまいました。 いかにウロコダンゴが長生きなのかが伝わってくるかなと。




深川駅31
最後に、新しいエレベーター(日立製)に乗ってみました。
これで特急列車が1日27往復している札幌-岩見沢-美唄-砂川-滝川-深川-旭川駅間でエレベーターが無いのが砂川駅だけに。
砂川駅の近くには中空知の中核病院(砂川市立病院)があるのでバリアフリー化の意義は大きいと思うのですが、市議会の議会録を読む限り2~3年程度はかかるでしょう。

深川駅32
今回は、深川駅について紹介してきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
スポンサーサイト

深川

深川というと都内の「深川めし」というイメージもありましたけど、
道内にはこうしたすてきな駅もあったのですね!

そして開業120周年の節目に駅構内のエレベーターも完成されたとの事で
よかったですね!
私が普段よく利用している埼玉の京浜東北線の各駅にもエレベータはありますけど、それが完備してきたのはここ数年の事ですので、
バリアフリー法の影響はかなり大きいものがあったと言えそうですね。

既存駅にこうした設備を後工事で設置するのは設計上も大変難儀なものがあったと思いますけど、よくそれを乗り越えた!という雰囲気が
写真からもよく伝わってきていると思います。

ウロコダンゴのこの三角形の形とギザギザが大変ユニークですね!

Re: ぬくぬく先生さん

ぬくぬく先生さん、コメントありがとうございます。

> 深川というと都内の「深川めし」というイメージもありましたけど、
> 道内にはこうしたすてきな駅もあったのですね!
深川市は北海道でも有数の米どころなのです。 それを活用した「深川どんぶり大作戦」をここ数年開催しております。
深川産の米を使用し、できるだけ地元食材を入れるというものです。

> そして開業120周年の節目に駅構内のエレベーターも完成されたとの事で
> よかったですね!
> 私が普段よく利用している埼玉の京浜東北線の各駅にもエレベータはありますけど、それが完備してきたのはここ数年の事ですので、
> バリアフリー法の影響はかなり大きいものがあったと言えそうですね。
バリアフリー法の影響は大きかったようですね。
官庁が割と推し進めているので、今後も各地の駅での設置が進むのではないでしょうか。

> 既存駅にこうした設備を後工事で設置するのは設計上も大変難儀なものがあったと思いますけど、よくそれを乗り越えた!という雰囲気が
> 写真からもよく伝わってきていると思います。
深川の場合、駅のすぐ隣に南北連絡通路があるので場所も限られました。
実現までは長い時間がかかりましたが、完成して良かったとは思いました。

> ウロコダンゴのこの三角形の形とギザギザが大変ユニークですね!
100年以上続くまちの名物です。 車内でも食べやすいように考えられた形。 
駅以外にも、道の駅「ライスランドふかがわ」などでも売られています。
ちなみに釜めしが有名なのです。

団子なら、大沼公園の「大沼だんご」というお菓子も明治38(1905)年からの長い歴史があり、函館・新函館北斗経由札幌行きの特急列車の車内販売で購入できます。
消費期限が作ったその日のみと大変短いので海岸線の車窓と共に車内で食べることをお勧めします。
乗車3日前までに事前予約をしておくと確実です。
非公開コメント