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冬音

Author:冬音
北海道でドール撮影をしています。
北海道は季節感が本州と多少異なりますが、それも個性ということで。
北海道地図があると、より楽しめるかと思います。

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相生鉄道公園 (相生線・北見相生駅その2)

Category : 北海道の鉄道
北見相生駅05
今回は、前回の続きで道の駅あいおいに併設された「相生鉄道公園」からお送りします。
秋になると、紅葉が綺麗なんですよ。

相生鉄道公園01
相生鉄道公園02
公園には、当時使用されていた車両が静態保存されています。

相生鉄道公園04
あい:これは、キハ22ね。 国鉄ローカル線といえばこの色の印象があるわ。


相生鉄道公園03
この駅舎もかつては移設計画がありましたが、地元の写真家でもあり熱心な鉄道ファンの方を中心とした反対運動によって現在の場所に留まりました。
その後、その方が指揮を執り、車両の復元塗装や、昔の車両の整備展示を行いました。

追記にも、公園の様子や歴史的な小話が続きます。 続きを読むからどうぞ。
相生鉄道公園06
スハフ42 502
国鉄時代末期まで使用されていた客車です。(車両は詳しくないので簡単に・・・)
500番台は北海道向けに改造されたもので、窓を二重窓にしたり寒冷地仕様にしています。

相生鉄道公園05
色が綺麗なのは、今年の4月25日に地元のボランティアの有志の方々で塗りなおしたから。
30分以上塗装してくれた方には、カフェの珈琲とスコーンでおもてなししました。

相生鉄道公園07
そんなスハフ42 502は現在もライダーハウスとして利用されています。
もちろん宿泊可能です!

相生鉄道公園08
相生鉄道公園09
キハ22 69
170両しか製造されなかった北海道限定の車両です。
まさに北海道国鉄ローカル線の象徴とも言える車両。
平成12(2000)年に稼働当時の色に復元塗装されて以来そのまま風化が進んでいます。
塗装して欲しいとは思うのですが、今年はスハフだけで予算切れ。

相生鉄道公園11
例えば、クマヤキの売上の0.22%(キハ22にかけて)をキハ22復元塗装基金とすると、150円×0.0022×売上(1日100個として)×営業日数(300日として)=年間9900円。 ペンキと刷毛代くらいにはなるのでしょうか?

相生鉄道公園10
あい:なんとか、きれいにしてあげたいわね。

相生鉄道公園12
相生鉄道公園13
キ703
駅構内や車両基地の除雪に使われた広幅雪かき車。
国産ですが、原型となるものを米国・ジョルダン社から輸入したので「ジョルダン式」とも言われています。
この車両は、かつて深川駅(函館本線)で使用されていました。
他には、音更町の交通公園(旧士幌線音更駅跡)など数カ所にしかない貴重なものです。

相生鉄道公園14
ワフ 29500
車掌車(右半分)と有蓋車(左半分)を兼ね備えた、貨物の少ないローカル線で活躍した車両。

上幌延外観
参考:上幌延駅(宗谷本線)
この形は、今まで紹介してきた車掌車を再利用した貨車駅舎(ヨ3500系など)とは、有蓋車部分の有無が異なります。

相生鉄道公園15
少し痛みがありますが、当時の様子がうかがえます。

相生鉄道公園02
ワム180455(右)とトラ74509(左)

ワムは有蓋車の貨車で、トラは無蓋車の貨車です。
フはブレーキのフ。 
ワがWagonのワで、ムは14t~16t積載できることを示しています。
トはTruckのト。 ラは17t~19t積載できることを示します。


相生鉄道公園16
津別町百年史(昭和60年12月発行)358ページより相生線開通祝賀のにぎわい
こうした光景は珍しいことではなく、どこの沿線でも祝賀パレードが開かれました。

相生線開通の喜びのエピソード(同上)
「処女列車が通った日は町中がお祭りのようなさわぎで、祝賀アーチを飾った駅前は人、人、人でごったがえし・・・ 遠くから弁当持参で汽車を見に来た人も多かった。沿線も人出が多く、線路の両側の地面に坐って列車を拝む人、「バンザイ」を叫ぶ人・・・ こんな光景から鉄道を「土下座線」とたとえた人もあったという。<津別>

「大正14年は大きな転機の年であった。夏頃には鉄道建設資材を積んだ列車が、毎日津別から運行するようになり。線路工事と併行して駅舎、ホームや官舎の建築、駅前には新しい道路ができて運送店や飲食店が並び、木工所ができる、劇場が建つ・・・ 軒並は一躍数倍になった。<本岐>

本岐駅01
本岐駅03
本岐駅02
現在と過去の本岐(ほんき)駅。
由来は、アイヌ語ポン・キキンニ・ウシ(小さい方の・ナナカマド・群生地)から。
昔は、翻木禽(ぽんききん)村と言っていました。1937年の字名改正で現在の本岐に。
昔貯木場だった場所は、現在町営のパークゴルフ場になっています。

それだけ、鉄道の開通というものが地域に与える影響は大きかったのです。
ひとつ、例を挙げてみましょう。
相生線を含む、道東の鉄道史で欠かせないのが、「網走本線」です。
北海道の地図を開いて頂くと理解しやすいと思います。

網走本線は、十勝の池田(現・池田駅)から、本別、足寄、陸別、置戸、訓子府、野付牛(=北見)、美幌、女満別、網走、小清水、斜里町を経由し、清里町札鶴(現・札弦)駅を結んだ路線で、その後池田から北見が「池北/ちほく/線」に、北見から網走が「石北本線」に、網走から札弦が「釧網本線」になりました。
池北線はその後廃線となり「ふるさと銀河線」として再出発しましたがまた廃線となり、現在はバスによる連絡となっています。

(美幌町百年史{平成元年9月発行]より)
鉄道開通の遅速は、その地方の盛衰を左右する大問題だった時代。建設予定線が発表されると関係地域に大きな衝撃を与え、猛烈な速成運動が展開されました。
まず、野付牛村の有志が池田~北見内陸を貫通する動脈の早期着工を叫び、1900(明治33)年から運動を起こすとともに、同年10月には網走・常呂・紋別(後の湧網線)の三郡の住民が一斉に奮起して、各有志の連合による北見鉄道速成会を結成、北海道鉄道敷設法では当初第二期とされていた池田~網走間の第一期計画繰り上げを国に陳情しました。
その結果、1906(明治39)年の帝国議会において池田~網走間は第一期に繰り上げとなりました。

相生鉄道公園17
陳情を基にした計画では、池田~陸別~北見~網走湖西岸(嘉多山)~網走の予定でしたが、それでは美幌を通過しないので村民は大いに驚き、最短距離に相当する網走湖東岸を通る池田~陸別~津別~美幌~女満別~網走の計画を立て、当局に肉迫したという。
これは、基の計画より27kmほど近道なのであった。


ここで反対したのが野付牛(のつけうし)。
「野付牛町誌」によると、
時恰も池田網走線鉄道は、野付牛を経由せずして、陸別より鹿山(陸別と津別の間)、美幌を経て網走に至るやの風説あり。当時美幌は人煙稀少の一寒村に過ぎず。 然るに野付牛は既に一千余戸の大農村を抱擁し、駸々乎(しんしんこ)として発展の機運にあり、斯(かく)しては北見拓殖上又本村開発上よりするも重大の影響を蒙(こうむ)るのみならず、野付牛死活の問題なるを以て、野付牛同志会は玆(ここ)に活動を開始し、40年2月、前田駒次を運動員として上京せしむ。同年8月北海道会議員となれる同氏は尚引続き運動を継続し、遂に41年の議会に於て、陸別より野付牛、美幌を経て網走に達することに確定したり。

「津別町史」には
「野付牛を中心とする北見奥地の開発上由々しい問題である」という表現もありました。

以上の通り野付牛の人がいかに猛運動をしたかが読み取れます。しかし美幌にとっても鉄道は死活問題であったから道会議員を動員し代議士を通じて猛烈な運動を続けていました。
そのため、両案を折衷し、当初案を5km程延長して美幌を経由、網走湖の東岸を経由する現在の石北本線のルートを通過することになりました。


美幌駅05
現在の地図で見ると、美幌駅の辺りだけ湾曲しているのが分かります。
これは美幌村の市街地北側を通過するように鉄路を敷設したからです。

計画ではリリー山のあたり(美幌町美禽)から真っ直ぐ上に伸びる黄色い線(道道248号嘉多山美幌線)方面を通るか、緋牛内(左上)から昔の中央(囚人)道路(緑の線。道道104号網走端野線)に沿うように鉄路を敷設する予定だったのかもしれません。
かつての相生線は美幌駅から国道240号に沿うように南下していきました。

本岐駅04
本岐駅跡前にある交差点。 左が北見相生、釧路方面の国道240号。右が道道51号陸別津別線。
もしかしたら、陸別から本岐を通って美幌に向かう鉄道路線になっていたのかもと考えると「本岐」という新しい字名に意味を感じさせてくれます。



相生鉄道公園18
あい:クマヤキも買ったし、準備万端!

相生鉄道公園19
相生鉄道公園20
春限定の桜あんを使った期間限定[桜グマ]のクマヤキ
タピオカ粉を使ったもっちもちとした生地と、白クマに桜の葉を入れたピンクの桜あんを練りこんだ一品。
このフォトジェニック感が人気の秘訣でしょう。


相生鉄道公園22
[シゲチャンランド]
相生地区にある津別町出身の立体作家・大西重成氏(通称・シゲチャン)の私設美術館。

相生鉄道公園21
クマヤキのデザインは、彼が考えたものです。
手前の看板は、是非クマヤキにかぶりついた感じで記念撮影してください。

ということで、今回も北見相生からお届けしました。
この後に、美女橋旭跨線橋で撮影して、4カ所目の撮影スポットに移動しました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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No title

こんばんは。

露天展示は、やはり風雨による劣化がキビシイですよね。
今でも、貰われていった車両達も、結局、風雨で劣化してしまうんですよね。
かと言って屋根付けて窓で覆ってしまうと味気ないですし、
難しいところですよね。

42/43系客車、中学の時、これらに乗って一人旅したのが、
懐かしいです。

それと、キハ22、北海道特有の窓配置がいいですね。
本州では見られない配置なので。

No title

最後の1枚、全身像!いいですね。
服装もすてき。
電車には詳しくないのでわかりませんが、
情緒ある風景で、いいな~と見とれてしまいました(^-^)

素敵な再利用!

使われなくなった電車の車両がこうやって公園展示物とか宿泊施設
みたいな形で再利用されているという事は本当に素晴らしいものが
ありますよね!
野外に置いてしまうとやはり雨風による劣化等もあり管理も大変かとは思いますが、こうやって多くの人たちの努力で
こうやって展示され続けている事自体が日本人の「もったいない精神」でもあり、とても素晴らしいことだと思います。

クマヤキというのは初めて目にしましたけど、北海道らしいお菓子だと思いますし、なんか白いたい焼きっぽい皮のもちもち感が
美味しそうですね!
これは是非ぜひあい様と一緒に食べてみたいですね! (笑)

Re: 鳴らない携帯さん

> こんばんは。
鳴らない携帯さん、コメントありがとうございます。

> 露天展示は、やはり風雨による劣化がキビシイですよね。
> 今でも、貰われていった車両達も、結局、風雨で劣化してしまうんですよね。
> かと言って屋根付けて窓で覆ってしまうと味気ないですし、
> 難しいところですよね。
屋根を付けている所もありますが、劣化は止まらないですね。
自由に出入りできると、窓や部品を壊す輩もいますし・・・
何より、「鉄道があった当時の様子」を残したいのです。

> 42/43系客車、中学の時、これらに乗って一人旅したのが、
> 懐かしいです。
もう大分昔の話になるのでしょうか。
昔は北海道ワイド周遊券を使った「カニ族」などの言葉もありましたが、今のJR北には北海道フリーパス(26,230円)があります。
特急列車の旅は快適ですが、普通列車となると減便が相次ぎ不便になってしまいました。

> それと、キハ22、北海道特有の窓配置がいいですね。
> 本州では見られない配置なので。
寒冷地仕様なので、普通列車にもデッキが付いていて北海道らしいです。

Re: ナカリママさん

ナカリママさん、コメントありがとうございます。

> 最後の1枚、全身像!いいですね。
> 服装もすてき。
衣装は、ちょっと秋冬シーズンっぽいのですが、クラシックな感じが似合うと思いましてこれにしました。

> 電車には詳しくないのでわかりませんが、
> 情緒ある風景で、いいな~と見とれてしまいました(^-^)
電車ではなく全て汽車なのです~
北海道では札幌周辺以外は今もほとんど汽車です。
相生線があった頃は、こうした汽車やSLが活躍していました。
一番の見ごろは紅葉の時期で、その頃にはもっと情緒ある風景になるのではと思います。

Re: ぬくぬく先生さん

ぬくぬく先生さん、コメントありがとうございます。

> 使われなくなった電車の車両がこうやって公園展示物とか宿泊施設
> みたいな形で再利用されているという事は本当に素晴らしいものが
> ありますよね!
電車ではなく全て汽車です~
車両を再利用したライダーハウス、北海道には他にも何カ所かあります。
駅の跡は公園やバスターミナルなど一度更地にして、様々な再整備がされました。
特に、雪かき車は貴重なもので数両しか現存していません。

> 野外に置いてしまうとやはり雨風による劣化等もあり管理も大変かとは思いますが、こうやって多くの人たちの努力で
> こうやって展示され続けている事自体が日本人の「もったいない精神」でもあり、とても素晴らしいことだと思います。
雨風による劣化は進んでいますね・・・
地元のボランティアで成り立っている相生鉄道公園。
起点の美幌駅を除く、相生線唯一の遺構ともいえる場所なので、なんとか後世にまで受け継がれてほしいです。

> クマヤキというのは初めて目にしましたけど、北海道らしいお菓子だと思いますし、なんか白いたい焼きっぽい皮のもちもち感が
> 美味しそうですね!
> これは是非ぜひあい様と一緒に食べてみたいですね! (笑)
っぽいではなく、白いたいやきと同じです(笑)
道の駅で昔、たい焼きの移動販売がそこそこ売れていて、オリジナルを作ろうということで2009年に始まりました。
鯛は全く津別町らしくないので、ヒグマかエゾフクロウかで検討した結果、より身近なヒグマを題材にシゲチャンがデザインしました。
道の駅のお客が少なくなる冬にまた、東京に出店するのかもしれませんのでその際には是非気にしてみてください。
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