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Author:冬音
北海道でドール撮影をしています。
北海道は季節感が本州と多少異なりますが、それも個性ということで。

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隣の駅まで37.3km (石北本線・上川駅)

Category : 北海道の駅
仕事が忙しくて、記事作成やコメントの返信などが遅れていますがご容赦ください。
本当は春らしい記事をお送りしたかったのですが。

上川駅10
神奈:こんな朝早くから、汽車に乗るの? 

上川駅01
午前6:11発 上川駅発遠軽行き普通列車。
これが上川駅~白滝駅間を走る1日1往復だけの普通列車です。
この列車にはサボ(旭川→富良野みたいな板)もなく、方向幕も「回送」・・・

上川駅06
上川駅時刻表。
上川から東(北見・網走方面)に向かう列車は6本(一番左の列)。 そのうち4本は特急。 1本は「特別快速きたみ」です。
青春18きっぷの季節には、北見峠を越えるには実質「特別快速きたみ」しか選択肢はありません。
上川6:11を使うなら、前日に上川に泊まる必要があります。
※9月までの期間限定で、金土日曜のみ旭川20:00発~上川20:50発~北見23:04着の臨時快速列車を運行しています。
(途中停車駅は当麻・上川・丸瀬布・遠軽・留辺蘂・東相内・西北見)

上川駅03
上川駅から隣の白滝駅の間は37.3kmも離れていています。
2017年現在、JRの在来線での定期旅客列車が運行する区間としては最長駅間区間となっています。
参考として、札幌から小樽が33.8km,札幌から新千歳空港が46.6kmです。
いわゆる山手線一周が34.5kmなので、それ以上の距離を約1時間かけて走っていきます。

上川駅04
朝6時の上川駅。 晴れた空。空気が冷たく澄んでいます。
「白い光の中に 山並みは萌えて」 もうちょっと季節が過ぎればそうなるのでしょうか。
(撮影日:3月)

上川駅05
上川町は女子スキージャンプの高梨沙羅選手の生まれ故郷です。
町にはこうした幟が各地にあります。

上川駅09
観光案内看板。

上川駅07
神奈:普通列車を廃止して全部特急列車でいいじゃない。新夕張~新得みたいに。
この列車は冬季には重要な意味があります。 だから1往復だけ残してあるのです。


上川駅08
昔(1975)は上川~遠軽間(75.9km)は
上川・天幕・中越・上越・奥白滝・上白滝・白滝・旧白滝・下白滝・丸瀬布・伊奈牛・瀬戸瀬・新栄野・遠軽の14駅あったのですが、

瀬戸瀬駅11
現在(2017)は
上川・白滝・丸瀬布・瀬戸瀬・遠軽の5駅まで減ってしまいました。
それだけ過疎化が進み、ほぼ無住地帯が続くこの区間。
旭川紋別自動車道が開通してからは、遠軽瀬戸瀬ICの交差点で皆IC方面へ曲がっていって国道の交通量も大幅に減ってしまった印象を持ちました。

夜行列車が走っていた時代、「上川ターン」という言葉がありました。
札幌発と網走発それぞれの夜行列車「大雪」が深夜2時頃上川駅で列車交換するので乗り換えることを指す言葉。
例えば網走発札幌行きに乗って、上川で再び網走行きに乗る。。。
それは当時「北海道ワイド周遊券(乗り放題券)」で旅行する若者が、宿代を浮かせるために考えた方法。
ポイントは深夜2時に起きることでした。

追記は、上川駅のことと、上川から遠軽までの鉄道旅の風景(ダイジェスト)と駅の様子です。
続きを読むからどうぞ。
上川駅12
上川駅 外観

[上川駅の簡単な年表]
開業は大正12(1923)年鉄道省石北線愛別~上川間が延伸したことで設置。
昭和7(1932)年に石北本線全線開通。
昭和22(1947)年 層雲峡森林鉄道開設(着工は3年前) 最長時20.5kmの路線でした。 
昭和27(1953)年 層雲峡森林鉄道廃止、路盤は道路に転用。
昭和37(1963)年 駅舎改築
平成20(2008)年 駅舎リフォーム。

上川駅18
(駅舎内観)
リニューアルした駅舎は、木材の天井材や木調ルーバーを使用し、木のテクスチャを採用することであたたかみを感じさせる。駅そのもの持つ力強いファサードを強調するモノトーンの外観は、雄大な上川の風景をつなぎ、四季折々の自然の表情とともにて人々の背景として記憶に残ることを期待している。(設計社のコメント)

上川駅16
待合室には優先席があります。

上川駅13
リフォームする前の名残。

上川駅14
かつては層雲峡温泉へ向かう団体さんがここを通って行ったのでしょう。

上川駅15
昔のままの駅名が書かれた板と木彫りの熊。
駅が改修されても残り続けました。

[上川駅の由来、2つの説]
①アイヌ語「ペニウングル・コタン」(川上人の村)
②石狩川の上流にあるから。
鉄道が開通する数年前(大正10年頃)、愛別村からの分村が議論に上がっていたこの地区。
最初、「石狩留辺志部(いしかりるべしべ)」駅にする予定もありましたが、長すぎることと10年位前に北見に留辺蘂(るべしべ)駅が開業していたこともあり没に。
そこで、石狩川の上流にあることから、上川村及び上川駅とする案が浮上。現在に至ります。
①の説は「上川」を考案した中山修作氏が否定しています。(上川町史より)
しかし①が定着しているのは北海道のアイヌ語地名の多さが理由でしょう。



上川駅20
上川駅21
上川駅の特徴と言えるのが2番線と3番線のホームにあるこのオシャレなシェルター。
下がアーチ状になっているのは雪の吹き溜まりを防ぐためでしょう。

上川駅22
先頭車両。 乗客は2人(自分込)+保線管理の方数人。

上川駅23
千咲:乗客が少ないけど、大丈夫なのかな?
この列車は回送列車の趣があります。

天幕駅跡01
天幕駅跡
2001年まで駅があり、旅客営業していましたが無住地帯になったことにより廃止。
写真中央やや右にちょこっと出ているのが天幕駅跡の碑です。

中越信号場01
中越(なかこし)信号場 
ここも2001年まで旅客営業していました。 天幕と同じ無住地帯になり廃止。
明治時代に北見道路が開削され、官設の中越駅逓所が設けられたのが中越の地名のはじまり。
地名は、上川町の越路地区から登り、北見峠との中間にあることから。
それに、沿線に沿って留辺志部(ルベシベ/峠道沢・越える所)川が流れています。
ルベシベ→留辺志部→意訳して越路。 道路が無かった頃、峠越えや国を超える時、川沿いの沢を伝って越えて行きました。
そうした場所に「るべしべ」という地名があります。


冬季は保線要員の拠点として利用されております。
梯子を持っているのは、ホームも撤去されたため梯子が無いと列車に乗れないのです。
なので列車は停車して、信号場で降りる保線の方と、仕事を終えた保線の方が乗り降りします。
朝の遠軽行と、夕方の旭川行が来るタイミングで交代なのでしょう。
信号場なので、もちろん一般の人は下車できません。

上川駅25
千咲:北見の留辺蘂も、アイヌ民族の交易路だったのね。

中越信号場02
中越~上越間の車窓。
無住地帯になって久しい、国道沿いの風景。
旭川紋別道が開通してからは車通りもほとんどなく。

上越信号場01
上越(かみこし)信号場
地名は、峠の頂上にあることから。
1975年まで旅客営業。

上越信号場02
石狩北見国境標高634m上越(駅)
現在、JR北海道の駅・信号場では一番標高が高い位置にある場所です。
昔は、士幌線の十勝三股駅が標高661mでした。
旅客駅としては石勝線のトマム駅が標高538mと最も高い駅です。
ここを過ぎると石北トンネルに入り、札幌から続いてきた石狩国(いしかりのくに)を抜け北見国(きたみのくに)に入ります。

奥白滝信号場01
奥白滝信号場
2001年まで営業していましたが、無住地帯となり廃止。

上白滝駅跡01
上白滝駅跡
2016年3月をもって廃駅。 駅舎は解体されました。

白滝01
白滝駅
旧・白滝村(現・遠軽町)に残った唯一の駅。
特急も2往復停車する地域の中心駅。
白滝~遠軽間は普通列車が2往復運行されています。

旧白滝駅跡01
旧白滝駅跡
2016年3月をもって廃止。
駅舎は保存を検討していましたが断念。解体されました。

下白滝信号場01
下白滝信号場
2016/3を以て信号場に格下げされました。

奥白滝・上白滝・白滝・旧白滝・下白滝と5駅続けて「白滝」が続くことから「白滝シリーズ」と呼ばれていたこの区間。
特に上白滝駅は晩年は1日1往復しか停車しないことから鉄道ファンには人気のある駅でした。
特急も停まる白滝駅から歩いて3kmちょっとという歩いて行けた距離も人気のポイントでした。

丸瀬布01
丸瀬布
旧丸瀬布町(現・遠軽町)の中心駅。
写真の建物は図書館併設の丸瀬布生涯学習館。

瀬戸瀬駅24
伊奈牛駅跡
1991年に廃止。

瀬戸瀬駅04
瀬戸瀬駅
逆から読んでも」編をご参照ください。

新栄野駅跡01
新栄野駅跡
2006年に廃止されました。
この次の駅が終点・遠軽駅です。

遠軽01
遠軽駅
遠軽駅はスイッチバック(折り返し)で有名で、この駅から北見・網走方面へは進行方向が変わります。
なので乗客は座席を回す必要があります。
上川から来た普通列車は遠軽駅で50分の停車の後網走行きになります。

遠軽02
(遠軽駅に停車中の特急オホーツク1号)
上川~遠軽は、他の地域で例えるなら神戸~京都くらいの距離です。
その間に3駅しかないというこの区間。
スマホの電波もあまり入らないので乗客はほぼ寝ているのですが、かつての駅の面影に思いを馳せてみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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寂しい状況ですね。。。

おはようございます。
住む人がいなくなる地区がどんどん増えている様子がヒシヒシと伝わって来る今回の記事ですね。人がいなくなった後の土地はどうなっていくのでしょう?国外の人の土地買占めが進んでいるようですね。
「この土地の水も何も全部私のものよ」とがなっていた外国人女性の様子がTVのニュースで流れていましたが、日本はこのままで大丈夫?って本当に気分が重くなります。。。

No title

こんにちは

少し前まで住んでいた白滝
駅が廃止されてから 懸念していた通り集落はますます寂しさを増しました
人が利用しなくなったから廃止はやむを得ない、どうせ駅がなくても同じこと・・・という者もいましたが 
駅がなくなり減便もされたら あっというまに「生活の音」がなくなってより寂しくなりました 駅がなくなるということはそういうことですね 決して同じじゃなかったです

住人である知人たちは元気で いまみな農作業に忙しく、地域からの情報も積極的にしていますし 子どもたちも元気元気、白滝は元気だぞ!発信もしてる(一部に)のですが この発信している行動も、
集落の息遣い、生活力住んでいたから実感できたことで「少なくたってまだ生活利用者がいるのに駅を廃止にするなんて!」頑張りましたが 外から見たらそれは伝わっていないことが分ります

駅跡は あまりにさびしくつらくて なかなか立ち寄れません
もう少し 新緑美しい時期に行ってみようかと思います 

Re: yokoblueplanetさん

> おはようございます。
yokoblueplanetさん、コメントありがとうございます。

> 住む人がいなくなる地区がどんどん増えている様子がヒシヒシと伝わって来る今回の記事ですね。人がいなくなった後の土地はどうなっていくのでしょう?国外の人の土地買占めが進んでいるようですね。
人が住まなくなった土地は、開拓前の北の原野に還りつつあります。 
しかし、昔人が住んでいたであろう廃屋がボロボロになりながら残っているのを見ると「完全には戻っていない」と思うこともあります。(集落から通いで農業をしているケースもあります)

> 「この土地の水も何も全部私のものよ」とがなっていた外国人女性の様子がTVのニュースで流れていましたが、日本はこのままで大丈夫?って本当に気分が重くなります。。。
水源の保護は大事な政策の筈ですが、今一つ政府や地方自治体が及び腰でないのか・・・

Re: Jamさん

> こんにちは
Jamさん、コメントありがとうございます。

> 少し前まで住んでいた白滝
> 駅が廃止されてから 懸念していた通り集落はますます寂しさを増しました
> 人が利用しなくなったから廃止はやむを得ない、どうせ駅がなくても同じこと・・・という者もいましたが 
> 駅がなくなり減便もされたら あっというまに「生活の音」がなくなってより寂しくなりました 駅がなくなるということはそういうことですね 決して同じじゃなかったです
廃線になって、より一層寂しくなる。 線路が無くなると地図上で公共交通で来ることのできない「陸の孤島」のイメージがついてしまうもので、沿線に高校がある南富良野町あたりは反対しました。
朝列車で降りる高校生が学校に向かうという「生活の音」は線路不通により今はバス。
白滝とは違い災害による不通なので仕方ないのかなという面もありますが何かやるせないです。

> 住人である知人たちは元気で いまみな農作業に忙しく、地域からの情報も積極的にしていますし 子どもたちも元気元気、白滝は元気だぞ!発信もしてる(一部に)のですが この発信している行動も、
> 集落の息遣い、生活力住んでいたから実感できたことで「少なくたってまだ生活利用者がいるのに駅を廃止にするなんて!」頑張りましたが 外から見たらそれは伝わっていないことが分ります
地域単位での発信が山を越えたこちらの地域には伝わっていない、、、
かつての「白滝シリーズ」も道外から見たら「秘境」駅で片づけられてしまいました。

> 駅跡は あまりにさびしくつらくて なかなか立ち寄れません
> もう少し 新緑美しい時期に行ってみようかと思います 
3月に下白滝~奥白滝を車で訪問しましたが、雪が残っていたこともあり寂しかったです。
信号場になって1年、下白滝の番犬は健在だったのを見て、ちょっぴり切なくもなりました。
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