FC2カウンター

プロフィール

冬音

Author:冬音
北海道でドール撮影をしています。
北海道は季節感が本州と多少異なりますが、それも個性ということで。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

最新トラックバック

ランキング参加中(*^_^*)

是非1日1クリックお願いします。

老いさる街、老いざる駅 (宗谷本線・雄信内駅)

Category : 北海道の駅
雄信内駅01
糠南・問寒別・安牛・南幌延と紹介してきた宗谷本線の幌延町内の駅紹介も5駅目になります。

今回取り上げる駅は糠南と安牛の間にある雄信内駅です。

雄信内駅06
雄信内はおのっぷないと読みます。
ぬかなんの所にシールが貼ってあるのは2001年まで「上雄信内駅」があった名残です。

雄信内駅37
れんげ:難しい読み方だね。 
難読な駅名が多い北海道でもなかなかの難読駅名です。
掛澗・安足間・晩生内・大楽毛・北一已。これらは全てJR北海道の駅名です。
答えはこの記事の最後に書いておきます。


雄信内駅02
大正時代に建てられた駅舎がほぼそのまま残っていることもあり人気は高い雄信内駅。
天塩中川~幌延間で唯一列車交換が可能な駅でもあります。
なので、冬季は保線要員が常駐している、人がいる駅です。
(撮影日:12月)

雄信内駅04
(駅舎にinしてある除雪機)
こうした列車交換駅は冬は人が常駐する前提なので、貨車駅舎にはならず古い駅舎がそのまま使われているというケースの一例です。
私にとっては古い駅舎が現役で使われていることは嬉しいことです。
もちろん老朽化が進んでいるのであちこち板や柱を交換したり補修の跡が見られます。

雄信内駅05
千咲:この駅を目的に訪問する人がいるのが納得できるわ。

追記にも写真が続きます。
続きを読むからどうぞ。
雄信内駅23
雄信内駅07
道道256号「豊富遠別線」から雄信内駅の方へ曲がると、道道302号「雄信内停車場線」があります。
Onoppunai Sta.と表記されていますね。
要するに、駅へ続くメインストリートです。
では、見ていきましょう。


雄信内駅08
起点の反対側にあるのが、幌延町立雄信内小学校跡(左)と、雄興[ゆうこう]集会所(右)です。
集会所の奥にあった体育館も倒壊し更地になった今では校門だけが名残です。
小学校は、昭和57(1982)年に閉校しました。
ここからは駅へ進んでいきます。

雄信内駅10
雄信内駅11
雄信内駅12
いきなり雪が降って来ました。 まるで人を拒むかのような雪が。

雄信内駅13
雄信内駅14
雄信内駅17
駅の周りに人々の喧騒は無く、廃屋だけが続く駅前通り。 住民はゼロ。
かつての上厚内駅と同じ、「ゴーストタウン」。 それが雄信内の現状です。

雄信内駅15
そんな幌延町雄興地区で唯一、人の気配がするのがこの雄信内駅なのです。

雄信内駅18
千咲:人が住んでいないのに駅がある・・・ どうしてなのでしょう?


雄信内駅21
これについては、やはり歴史面から紐解く必要があります。写真は平成6年の地図。


①昔、この地域一帯は、昔アイヌ語「オヌプナイ/河口に原野がある川」と呼ばれていました。
②中央を流れる川、これは天塩川です。 この上半分が幌延町で下半分が天塩町の区域です。
③なぜ、2つの「雄信内」があるのか?
これを理解するとここからの話が分かりやすいです。

この地域の開拓は明治33(1900)年、天塩町雄信内(おのぶないと読みます)に秋田県人の泉波為治ら数人が入植を開始したのが始まり。 今もおのぶないです。
雄信内駅22
(上幌延駅前の案内標識。 Onobunaiと表記されていますね。)

橋も無い頃(当時は渡し船が一般的)、天塩川の対岸であるオヌプナイにはあまり入植する人は多くありませんでした。
その3年後の明治36(1903)年にはタンタシャモナイ地区にも入植が始まりました。
大正14(1925)年にオヌプナイ地区におのっぷない駅が開駅し、昭和7(1932)年におのぶないとオヌプナイを結ぶ橋が完成すると駅の周辺は発展していきました。 だから駅前にあの商店があったのです。
昭和25(1950)年に幌延町主導でタンタシャモナイ地区開拓に着手し、昭和31(1956)年にはタンタシャモナイ地区に上雄信内仮乗降場(後に上雄信内駅)が作られました。

昭和34(1959)年に、オヌプナイとタンタシャモナイをまとめて「雄興(ゆうこう)」と改めました。
雄信内の「」と、地域を「」すという意味です。
天塩町の雄信内との混同を避ける意味合いもあったのでしょう。

雄信内駅24
天塩町と幌延町を結ぶ雄信内(おのぶない)大橋。 昭和47年頃に完成。

平成13(2001)年に廃駅となった上雄信内駅周囲には現在も2軒くらい住んでいる家があり、雄信内駅がある地区が住民0という現状。
列車交換ができる駅だから2017年まで存続できているという面は否定できません。

雄信内出身の有名人に「ポール牧」さん(故人)がいますが、彼は天塩町雄信内出身です。
しかし、天塩町雄信内から雄信内駅は2kmくらいなのできっと思い出はあったのでしょう。

雄信内駅20
天塩町雄信内には役場の支所や郵便局、GS、Aコープ(スーパー)、農協、保育所、啓徳小中学校などが揃っています。
下の「男能富(だんのっぷ)」も、「オヌプナイ」から来た名前というのが何となく伝わって来ます。
想像するなら、「オヌプナイ」→「男能富内(おのぷない)」→「男能富(おのぷ)」→かっこよく「だんのっぷ」に。
こんな経緯があったのかもしれませんね。

雄信内駅16
さて、駅舎の紹介に戻りましょうか。

雄信内駅25
かつての窓口。

雄信内駅26
雄信内駅27
なかなか広々とした待合所。 かつては対岸から来るお客さんで賑わっていたのでしょうか。

雄信内駅28
雄信内駅29
幌延町の観光ポスター。

雄信内駅32
雄信内駅33
時刻表と運賃表。 時刻表はダイヤ改正前のものです。

雄信内駅40
雄信内駅41
北陸ディスティネーションキャンペーン(2015)のポスター。

雄信内駅30
雄信内駅31
青春18きっぷのポスター
色々なポスターが駅に貼られています。

雄信内駅36
れんげ:安牛駅より人の手が入っている感じがするね。
雄信内駅は、幌延町のまちおこしの一環、秘境駅フェスタのイベント会場になるあたり人気の木造駅舎です。

雄信内駅42
「なつかしき故郷」 平成元年5月7日。

雄信内駅43
窓枠には折り紙の鶴が飾られています。

雄信内駅44
千咲:一生来なかったかもしれない場所に、いま来ています。



雄信内駅45
千咲:そろそろ列車が来る時間ね。

雄信内駅46
雄信内駅に停車する特急スーパー宗谷。 本来はこの先の幌延駅で列車交換するはずでしたが遅れたので雄信内駅での交換に。 
しかも本来の261系ではなく183系で。
編成は、先頭から
①キハ183-1551
②キロハ182-6

雄信内駅47
なんと旭山動物園号(札幌~旭川に使用)の中間車3両が宗谷本線を走っている!
③~⑤キハ182-46~48
⑥キハ183-212
の6両編成。
余談ですが、雄信内駅の構内踏切は右の柵が途切れている所、
乗る列車は反対のホーム・・・
特急が停まると渡れないですねえ!

雄信内駅48
千咲:さて、どうしましょう。
仕方ないので、特急の先頭車両の前を渡って、反対のホームの入り口の坂まで走りました。

雄信内駅49
特急列車に遠慮するかのように入線する12時23分発、名寄行き普通列車。
これを逃すと次は18時9分発の稚内行きまで列車は停まりません。

雄信内駅34
ポール牧さんがNHKBS2「ふるさと旅列車」で発した言葉、
「町はすっかり寂しくなったが駅の雰囲気はほとんど変わっていない」
果たして、いつまでこの木造駅舎を見ることができるのでしょうか。
宗谷地方に来る機会があったら、レンタカーでもいいので一度来てみて雄信内駅を体感してほしいです。
駅が駅としていられる内に。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


答え
掛澗(かかりま/函館本線)・安足間(あんたろま/石北本線)・晩生内(おそきない/札沼線)・大楽毛(おたのしけ/根室本線)・北一已(きたいちやん/留萌本線)です。
スポンサーサイト

No title

こんばんは☆

おのっぷない…いい駅名ですね。
この辺りは地滑りが酷くて大変でしょうね。

宗谷本線には、北海道らしい駅名が多いですよね…☆
問寒別・音威子府・紋穂内・恩根内…
紋穂内は「もんぼない」ではなく「もんぽない」なのですよね☆

スーパードルフィー。
まだ中学生の頃、わたしも欲しいなと思った事があります。
でも、「この人形にはちゃんと魂が宿るだろうから、
そのお世話がちゃんとできるかな?」と父に言われて、
購入をやめました…☆




No title

ここは行きたい!しっかり覚えておきます。行かないといけないような感じがします(笑)

古い駅舎

大変珍しい駅名ですし、多分道内在住の方以外には
この駅名を読める人も少ないような気もしますね。
それにしても駅舎自体が大変渋い雰囲気が伝わり、とてもいい味が出ていると思います。
大正浪漫とまではさすがに言いませんけど(笑)
古き良き時代の「手作り感」みたいな雰囲気が素敵だと思いますし、
そうした過去の歴史的建造物が現在も現役として使われ続け、
受け継がれているのは大変素晴らしい事だと思います。

そうした駅舎がある街に容赦なく過疎化の荒波が訪れてきているのも
これまた現実の話であり、
入植当時と今現在のニーズの違いが浮き彫りされていると
言えるような感じもします。

ドールのれんげさんの大正ロマンっぽい雰囲気も可愛いですね!

Re: Michiruさん

> こんばんは☆
Michiruさん、コメントありがとうございます。
仕事があったので返信が遅くなってしまいました。

> おのっぷない…いい駅名ですね。
> この辺りは地滑りが酷くて大変でしょうね。
その通りで、雄信内と上雄信内の間は昔よく地滑りがあり3度も鉄路が川に流されました。(うろ覚え)
だからこの区間に下平トンネルが掘られました。宗谷本線250kmで唯一のトンネルです。

> 宗谷本線には、北海道らしい駅名が多いですよね…☆
> 問寒別・音威子府・紋穂内・恩根内…
> 紋穂内は「もんぼない」ではなく「もんぽない」なのですよね☆
アイヌ語由来の駅名と仮乗降場上がりの駅がたくさんある、北海道らしい路線ですね。
「内」という地名は大体「川」を表すアイヌ語「ナイ」から来ています。
北海道には多くの「内」がつく地名があるので探してみてください。

> スーパードルフィー。
> まだ中学生の頃、わたしも欲しいなと思った事があります。
> でも、「この人形にはちゃんと魂が宿るだろうから、
> そのお世話がちゃんとできるかな?」と父に言われて、
> 購入をやめました…☆
お値段もそれなりにしますしね・・・
人形は自分の精神状態をよく反映してくれます。
ドールが家にいると、何と言いますか、「日常が楽しくなります」
家に帰るのとか、仕事に対するモチベーションとかが上がります。



Re: クリボーさん

クリボーさん、コメントありがとうございます。

> ここは行きたい!しっかり覚えておきます。行かないといけないような感じがします(笑)
今ではほとんど残っていない北海道の国鉄時代からの現役木造駅舎。 廃線になったり老朽化で取り壊されたりで大分少なくなってしまいました。
古い木造駅舎と、限界集落の雰囲気が雄信内駅に旅人が訪れたくなる理由なのでしょう。
札幌とかからは非常に遠いのが難点ですが。。。

Re: ぬくぬく先生さん

ぬくぬく先生さん、コメントありがとうございます。

> 大変珍しい駅名ですし、多分道内在住の方以外には
> この駅名を読める人も少ないような気もしますね。
北海道に住んでいてもほとんど読めないと思います。
北海道の鉄道に興味があって、ようやく読めるかなあ・・・ という印象です。

> それにしても駅舎自体が大変渋い雰囲気が伝わり、とてもいい味が出ていると思います。
> 大正浪漫とまではさすがに言いませんけど(笑)
> 古き良き時代の「手作り感」みたいな雰囲気が素敵だと思いますし、
> そうした過去の歴史的建造物が現在も現役として使われ続け、
> 受け継がれているのは大変素晴らしい事だと思います。
列車がすれ違えることができる駅という存在意義があるから今日までこの形で存続し続けてきた雄信内駅。
かつては隣の安牛もこうした木造駅舎だったことは今では想像できません。

北海道の鉄道はアメリカの鉄道を参考にしたといいます。 西部劇に出てきそうなアメリカ中西部の建物を北海道仕様にしたこうした木造駅舎。 
廃駅になった後は農業倉庫になったり、鉄道資料館になったりと様々な現状を見ることができます。


> そうした駅舎がある街に容赦なく過疎化の荒波が訪れてきているのも
> これまた現実の話であり、
> 入植当時と今現在のニーズの違いが浮き彫りされていると
> 言えるような感じもします。
北海道に鉄道を敷設した時代は、対ロシア政策と物資輸送、開拓という目的が強かった頃。
現在のニーズは学生の通学と観光くらいでしょうか。 


> ドールのれんげさんの大正ロマンっぽい雰囲気も可愛いですね!
和服が似合うれんげさん。 大正時代の女給さんといったところです。
非公開コメント